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デッサン用鉛筆についてと、鉛筆の削り方

制作時間
むずかしさ
★☆☆☆☆

削り方動画を準備中です。

鉛筆の種類について

種類は、下記の2つが一般的です。

・ハイユニ(普通のユニと似ているが、下の方に金色のラベルがついているのがハイユニ。三菱鉛筆のユニシリーズの中で高級な鉛筆。)
・ステッドラー青(正しくはステッドラー社の、マルス ルモグラフ という品名の鉛筆。)

どちらを使うかはお好みで大丈夫ですが、個人的には

画用紙にデッサンするときはハイユニ、ケント紙に描く場合はステッドラーの方が向いていると思っています。
ステッドラーはハイユニに比べてちょっと硬めに感じるので。

硬さの順番

(硬・薄・細芯)         (軟・濃・太芯)
2H H F HB B 2B 3B 4B 5B 6B

一度は2H~6Bの10種類を2本ずつ揃えるとよいですが、そこまで使い分けするのは少数派のようです。
一つ飛ばしで2H、F、B、3B、5Bの5種類にしてもOkです。
人によっては3H、4Hも使う人もいますが、一般的には2H~6Bの範囲で使う人が多いと思います。

必需品!鉛筆ホルダー


短くなったらホルダー(補助軸・100均にも売ってる)を使います。
ホルダーに入れたら鉛筆の濃さの表示が見えなくなるので、
例えば2H、F、B、3B、5Bの5種類を使っている人は、5本買って、ホルダーに濃さを書いておくと便利です。

なぜこんなに芯を長く出すのか


(1)デッサンをすると分かりますが、普通の削り方だと、芯がすぐ無くなってしまいます。
デッサン中に何度も何度も削るはめになるので長く出しておく方がよいのです。

(2)「芯の側面も使うから」というのも大きな理由です。
下図のような持ち方をして、芯の側面を使って幅広く塗るときもあります。
デッサンの塗り始めは特にこのような塗り方を多用します。

筆箱について

削った鉛筆は芯が折れやすいので、布製のペンケースは向いていません。箱状のものを使いましょう。
(お菓子の箱や100均のケースでOK。ホルダーやねり消しなども入れるので、少し大きめのものを用意しましょう)

スケッチングペンシル

鉛筆界の平筆的存在?
細くも太くも描けてちょっと便利。

デッサン用に削った鉛筆とスケッチングペンシルはなぜか子どもにとてもウケます。
「なにこの変な鉛筆~!」 と…

ねりゴム(ねり消し)


消しゴムより紙を痛めることなく消せます。
消すだけでなく、薄める、白抜きする(白く描く)など、色々使えるので必携。
置いているモチーフが安定しない(机の上で転がってしまうなど)ときに、
見えない部分にねり消しをつけて机と接着するのにも使えます。

意外と知らないねりゴムの使い方

(1) 手のひらでねり消しを転がし綺麗な棒状にする
(2)画面上でコロコロ転がして薄める

ねりゴムで消そうとしても、全然薄くならないとき

筆圧が強すぎるようです。普通のデッサンは、ねり消しで消せる程度の筆圧で描くのがベター。

COLUMN 「食パンで消す?」
木炭デッサンの際、木炭紙はねり消しでも紙を痛めてしまうので、消すのには食パンを使います。
美術系の学生は消す用の食パンを休憩時間によく食べています(ひもじい)