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≫「似顔絵」を描こう~着彩編~
画材
- 画材
- メモ
- 色紙(仏画用)普通の画用紙や水彩紙でもOK
- 透明水彩絵具
- 胡粉ジェッソ(今回は下地に塗っていますが、無くてもOK)
- アクリル絵具の金色(アクセサリー部分に使いました。無くてもOK)
(1) 形をとる
できる限り正確に形をとります。
透明水彩=大幅な修正がしにくい
色紙=紙質にもよるが大幅な修正がしにくい
ということもあり、納得のいくまで絵の具は乗せません。
透明水彩で色紙に描く場合、私は仏画用か水彩紙の色紙をよく使います。
それ以外の紙だと柔くてすぐもろもろになってしまうことが多いです。
(2) 線に強弱をつける
仕上がりにも残ってたらいいかな、という部分の線は強く描いておきます。
「鉛筆の線なんていらないよ」って場合は、残らないよう薄くしておきます。
私は小鼻の部分や、口、しわ、顎の下のライン、服の境界線などを強くしています。
「後で細筆で描くには細かすぎる影」は線を残しておく感じだと思います。
(3) まず肌を塗る
鼻の頭、頬、唇のあたりは濃いめに塗っておきます。
人の顔の中で出てる部分・赤くなっている部分だから!
ここでの濃いめとは濃度が高めということです!色が深いという意味ではなく!
あと肌の影は紫がかった色で入れました。
眉の下や鼻の下や顎の下や、忘れがちなのは前髪の下や眼鏡の下や顔全体の周りの部分や服と肌の境目とか!
(4) その部分の中で明るい色を基準に
髪なら髪の中で明るい色を選んで、髪全体に置きます。
服なら服の中で明るい色を選んで、服全体に置きます。
このとき、ついでに濃淡をつけておきます。先ほどの肌色を濃いめに置くところがあったような感じです。
同じ色でも部分によって濃淡をつけることで色に幅が出て絵に深みが出ます。
服や髪が黒色でも、始めの一色は少し色味のあるものを選ぶと良いと思います。
(髪なら茶色っぽい色、服なら雰囲気に合わせて青っぽくしたりなど)
黒は強いので、どんな色の上から置いても勝ちます。
(黄色などは弱いので濃い色の上からは綺麗に発色しません)
だからどうせ黒っぽい色を塗るなら一色目はちょっと冒険しても大丈夫!
(5) もう一度肌色を重ねました
ここで肌色をもう一度重ねたのは、「なんだか肌色が弱いな…もっと強くしなくては!」と見直したからです。
全体のバランスやどのような絵にしたいか考えながら進めていきます。
手順は人それぞれですが、基本は背景も主役も同時進行です。
同時進行と言っても、まったく同時に描けということではなく、
「どちらかを真っ白な状態で置いてけぼりにするべからず!」ということです。
そうしないと背景と主役がなんだかチグハグになります。全体的にまんべんなく進めましょう。
(6) 段々描き込んでいく
髪、眉、瞳など、細かい所も描き入れていきます。
特に瞳は3回以上分けて描くと良いと思います。
一回で描こうとすると目が死んでしまいます…。
一層目は基本の茶色(日本人の瞳の色は黒ではなく栗色だそうです!)を塗り、
乾いたら二層目、黒っぽい色で瞳孔を足し、
もう一度乾かして三層目はさらに黒っぽい色で調節、
のような感じです。
この描き方で無くても良いですが、狭い範囲だけど瞳はすごく大切なので、これぐらいの気持ちで!
(7) アクリル絵の具を使いました
女性の眼鏡とネックレスが綺麗だったのでポイントにしようと思い、アクリル絵の具の金色を使いました。
別の角度から見たり、光の加減によってキラキラ光るので、面白みが出ます。
別に透明水彩で描き込んでもOKです。
男性の白いお着物の部分には胡粉ジェッソを薄く塗りました。
(ジェッソは本来下地材ですが私は場合によって普通の絵の具として使ってしまいます。)
白を分厚く塗りたい!でも透明水彩の白はなんだかぼんやりして嫌!というときに使っています。
(8)お花を描き入れて完成!
背景にお花を入れました。
似顔絵やお祝いの絵に描く花の花言葉は、一応気にしたほうが良いように思います。
花言葉も複数ありますし国によっても違うようですが、もし変な意味の花言葉だったら貰った人も複雑な気持ちになるかもしれませんしね…
私は調べるようにしています。